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愛じゃないならこれは何

集英社文庫 し76−1
斜線堂有紀/著
著作者
斜線堂有紀/著
メーカー名/出版社名
集英社
出版年月
2025年4月
ISBNコード
978-4-08-744760-6
(4-08-744760-X)
頁数・縦
297P 16cm
分類
文庫/日本文学 /集英社文庫
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価格¥740

出版社の商品紹介

出版社からのコメント

斜線堂有紀のはじめての恋愛小説集。『きみの長靴でいいです』天才ファッションデザイナー・灰羽妃楽姫は、二八歳の誕生日プレゼントに、ガラスの靴を受け取った。送り主は、十年来の妃楽姫のビジネスパートナー、そして妃楽姫がいつか結婚すると信じている男、妻川。人生の頂点に到達しようとしている妃楽姫だったが、しかし次の瞬間彼女が聞いたのは、妃楽姫以外の女との、妻川の結婚報告だった。『愛について語るときに我々の騙ること』「俺さ、ずっと前から新太のことが好きだったんだ。だから、付き合ってくれない?」そういう男−−園生が告白しているのは、私−−鹿衣鳴花に対してだった。私たちの関係は、どこに向かおうとしているのか。男と男と女のあいだに、友情と恋愛以外の感情が芽生えることはあるのだろうか。『健康で文化的な最低限度の恋愛』美空木絆菜は死にかけていた。会社の新入社員、アクティブな好青年、津籠の気を引きたかった絆菜は、彼の趣味−−映画にもサッカーにも、生活を犠牲にして一生懸命頑張って話を合わせた。そして今、絆菜は孤独に山の中で死ぬかもしれない。どうしてこんなことに。『ミニカーだって一生推してろ』二十八歳の地下アイドル、赤羽瑠璃は、その日、男の部屋のベランダから飛び降りた。男といっても瑠璃と別に付き合っているわけではない、瑠璃のファンの一人で、彼女が熱心にストーカーしているのだ。侵入した男の部屋からどうして瑠璃が飛び降りたのか、話は四年前にさかのぼる−−。『ささやかだけど、役に立つけど』初めて高校の放送部の部室で鳴花と出会った時に、自分はいつか彼女と付き合うんじゃないかと、園生は思った。しかしそれから十年経って、彼女と自分の関係に、新太が加わった。二人よりも三人のほうが、ずっと安定している。自分たちは、このまま死ぬまで三人なのだろう−−でも、それでいいのだろうか。

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